●特長
若どりしてドレッシングなどをかけてサラダで楽しむニュータイプのゴボウです。生長が早く、白肌で肉質がやわらかく、食物繊維も多いのが特長です。
●栽培環境・土づくり
日当たり、水はけ、風通しがよく、耕土が深い畑で栽培します。ゴボウはとくに連作を嫌うので、4~5年はほかの作物を栽培します。酸性土壌に弱いので、タネまきの2週間ほど前に1㎡当たり苦土石灰120~150gを施し、深さ80cmまで耕します。タネまきの1週間ほど前に、1㎡当たり完熟堆肥2~3kgと有機配合肥料100gを標準として畑にすき込み、うねをつくります。温暖地・露地栽培では、3月上旬~9月上旬まきで、6月上旬~12月下旬に収穫します。
●タネまき・植えつけ
タネの皮がかたいので一昼夜水に浸します。点まきの場合は、1か所3~4粒ずつまき、発芽がそろったら、除草を兼ねて中耕と土寄せをして2本立ちに間引き、本葉3~5枚で1本立ちにします。スジまきの場合は、本葉が5~6枚になったころに株間3~5cmで1本立ちにします。光があるとよく芽を出す好光性種子なので、やっと隠れる程度に土をかぶせます。1本立ちにするまでは除草をこまめに行います。
●管理のポイント
幼苗は乾燥に弱いので注意します。株間が広いと太くなりすぎるので、株間3~5cmの密植がよいです。間引きは、葉が素直に上に伸びているものを残します。初期生育が遅いので、除草をしっかり行います。1本立ちから草丈が30cmになるまでに2~3回、追肥と中耕・土寄せを行います。
●病害虫・生理障害
湿害に弱いので、水はけの悪い畑では高うねにします。肥料切れになると根の肥大が悪くなったり、肉質がかたくなったりします。風通しが悪くなると黒斑病やうどんこ病などが発生しやすいので、密植を避けます。アブラムシは葉に群生して生育を阻害し、モザイク病を媒介するので、早期発見、早期防除に努めます。連作するとセンチュウの被害が大きくなるので、3~4年はほかの作物を栽培するようにします。
■プロの方向け情報
健康志向にぴったりなヘルシー野菜
●特性
1. ドレッシングなどをかけて、生で食べられるゴボウです。肉質は非常にやわらかく、繊維分も多く、香りがよいです。
●栽培の要点
・ 露地では播種期は3~10月、それ以外の時期ではトンネルまたはパイプハウスを利用します。
・ 栽植距離は畝幅45~60cm、株間3~5cmが適当です。株間が広すぎると太くなりすぎるので密植がよいです。
・ 収穫期は、播種後75日程度(冬期のパイプハウスでは90~100日)で、太さは小指程度、長さは30~40cm程度が適期です。
・ 収穫はクワを使います(トレンチャーは不要です)。降雨中、降雨後であれば、手だけで簡単に抜けます。収穫後は流水につけて変色を防ぎます。