サカタのタネ コマツナ種子 わかみ【取り寄せ注文】*種子有効期限2025年5月末
【家庭菜園向け情報】
●特長
ほぼ年間を通して作れる早生で病気に強いコマツナです。暑さにも寒さにも強いのが特長です。葉はテリのある小型の丸葉です。茎は太めで折れにくく、スジが少なくておいしく食べられます。
●栽培環境・土づくり
連作には強い作物ですが、地力の低下は病気、障害の発生につながり、品質低下の原因となります。完熟堆肥やバイオエースなどの有機物を積極的に施して、土づくりを心がけます。1㎡当たり苦土石灰100g、完熟堆肥2kgと有機配合肥料約60g(高温期には少なく、低温期には多めに)を目安として施します。プランターでの栽培も手軽にできます。
●タネまき・植えつけ
条間15~20cm、株間3~5cmが標準です。深さ1cmぐらいにスジまきして本葉が2~3枚のころまでに間引きます。プランターでも同様です。暑い時期は徒長や病気を抑えるため株間を広くとって風通しをよくします。水やりにむらがあると発芽がそろわず、最終的に生育が不ぞろいになります。タネまき後の水やりは十分行います。
●管理のポイント
コマツナは暑さ、寒さに強く周年でつくりやすい野菜です。「わかみ」は生育が早く、冬でも伸びがよい品種です。高温期はさらに生育が早まるため、一度にタネまきしすぎると収穫しきれなくなるので注意します。冬は寒さに当たりすぎると春にトウ立ちしてするので、トンネル被覆栽培で保温して生育を促します。追肥は必要ありません。
●病害虫・生理障害
とくに害虫が問題となる高温期は、生育期間が短く、農薬は残留する危険性があります。コナガ、アブラムシなどの害虫は、寒冷紗などによるトンネル被覆栽培で物理的に防ぎます。萎黄病、白さび病に抵抗性でつくりやすい品種です。
●収穫・保存・利用
高温期は20~27日、低温期は40~60日で草丈が20cm前後になったら収穫します。間引き菜から利用できるので、大きさにこだわらず、使いたいときに随時収穫していきます。その際、根部を地中に残すと、根こぶ病、萎黄病などの土壌病害の原因となるので、畑から持ち出すよう心がけます。おひたしなどに利用します。
【農家さん向け情報】
早生で色濃く耐病性にすぐれたコマツナ
●特性
1. 生育は早生で、耐暑性、耐寒性にすぐれ周年栽培が可能です。
2. 草姿は極立性で、葉はやや小さめの丸型、テリのある濃緑色です。葉柄部は太く折れにくいです。ハカマはなく、葉柄部の色は濃いです。
3. 萎黄病、白さび病に対し、高度な耐病性を示します。
●適応性
温暖地の露地栽培で3月中旬から10月中旬までいつでもまけます。ハウスやトンネルを利用することにより周年栽培が可能となります。
●土づくり
コマツナは栽培ローテーションが短く連作となるので、いっそうの土づくりを心がけます。土壌適応性は広いですが、水はけがよく、保水性に富んだ土壌環境を作ることが好ましいです。完熟堆肥や市販の有機質肥料(「バイオエース」、骨粉、油かすなど)を施用すると効果的です。高温期栽培で播種直前に未熟堆肥を施用すると立枯病や土壌害虫の発生原因となるので注意します。未熟堆肥は「バイオ21」で完熟堆肥にしてから使用するとよいです。
●肥料
元肥主体とし10a当たり成分量で窒素、リン酸、カリそれぞれ10~12㎏、ハウス栽培では5~7㎏を標準とします。高温期栽培では施肥量を3~5割減らし、窒素過多による過繁茂や生育障害をさけます。低温期栽培では施肥量を3~5割増やし生育を促します。
●播種
播種量は10a当たり1~1.5リットルくらい必要です。120㎝前後のベッド栽培で条間15㎝、株間3~5㎝くらいのスジまきとします。高温期栽培ではやや広めの株間をとり秀品率を高めます。
●管理
ハウス栽培や厳しい乾燥下の露地栽培ではベッドをつくる前に十分灌水をします。ハウス栽培での発芽後の灌水は控えめにします。
●病害虫防除
生育期間が短いため、農薬を散布することはおすすめしません。防虫資材を用いることでコナガ、アブラムシなどの防除を行います。露地栽培では防虫資材を使用したトンネル被覆栽培、ハウス栽培ではサイドや出入口を防虫資材で覆う方法が効果的です。被覆はすき間のないよう密閉することが大切です。トンネル被覆は生育後半期(収穫1週間前ごろ)に除去し、葉色、光沢などの品質向上をはかります。
●収穫
高温期で22~25日、低温期で35~50日くらいで収穫できます。早生種のため高温期栽培では収穫の幅が狭く、収穫遅れになりがちなので、収穫労力に合わせた播種面積を計画します。春~初秋時での出荷は予冷庫(10~15℃)を利用して鮮度を保持します。