サカタのタネ コマツナ種子 はっけい[021040]【取り寄せ注文】*種子有効期限2025年5月末
耐暑性、耐病性にすぐれたボリュームのある高品質コマツナ
●特性
1. 生育はゆるやかな中生品種で、耐暑性、耐寒性にすぐれ、周年栽培が可能です。
2. 草姿は極立性で、葉色は濃緑でテリも強いです。葉柄部は太く株張りがしっかりとしており、荷姿はボリューム抜群です。
3. 高温期栽培で葉が伸びすぎず、カッピング症状が出にくいです。とくに節間伸長しにくく、高温期でもがっちりとした株ができます。
4. 萎黄病、白さび病に耐病性です。
●適応性
温暖地の露地栽培で4月上旬~10月上旬、冷涼地では4月下旬~9月上旬播種で栽培できます。春、秋作で問題となる白さび病に強い品種です。ハウスやトンネルを利用することで周年栽培が可能です。耐暑性を生かした高温期の栽培で威力を発揮します。
●土づくりと施肥
露地栽培では年間3~4回、ハウスを使う場合は年5~7回播種することになります。連作には比較的強いですが、地力の低下は品質低下を引き起こす原因となります。バイテク「バイオエース」などの有機質肥料、完熟堆肥の投入、石灰窒素の施用により地力低下を防ぎます。
施肥量は全量元肥で10a当たり窒素成分量で7kg、ハウスでは5kgを標準とします。
高温期では5割減、低温期では5割増施肥します。
●播種
栽培上、収穫作業が最も労力を要するので、収穫時に無理のない播種体系を心がけます。とくに高温期の栽培は収穫適期が短くなるので注意が必要です。栽植密度は条間15~20cm、株間3~5cmとします。高温期は徒長、節間伸長を抑えるため株間を広めにとります。播種後は発芽、生育が均一に進むように十分に灌水をします。
●病害虫対策
虫食いあとは商品価値を大きく低下させますが、栽培期間が短く、農薬は残存する可能性があるので使用は控えます。コナガ、アブラムシの防除には、透明寒冷紗などによるトンネル被覆栽培が効果的です。なお、被覆は収穫3~7日ぐらい前に除去し最後に株をつくり上げます。ハウスなどでは出入り口にも寒冷紗を張り害虫の侵入を防ぎます。
●収穫
高温期の収穫遅れには注意します。収穫は子葉と外側の黄化しやすい本葉を1~2枚ほど落とすとたなもちがよくなります。収穫時に根部を地中に残すと萎黄病、根こぶ病など土壌病害の原因となるので注意が必要です。