小林種苗のブログ
オーストラリア、タスマニア島で野菜種子の採種指導!
- 2018-09-12 (水)
- 未分類
こんにちは、FUKASEです。
先日、弊社の社長と農場長が、オーストラリアのタスマニア島へ採種指導に行ってきました!
採種(さいしゅ)とは読んで字の如く、種を採ることを意味します。
弊社では主に海外の委託圃場で、皆様に提供させていただく野菜の種を生産しています。
タスマニア島はオーストラリアの南東に位置する小さな島です。
日本とは季節が真逆になるため、9月はオーストラリアでは春になります。
野菜の花は、冬の寒さを受けることで花の元になる部分が形成されて、
その後訪れる春の暖かい気温などを受けて開花していきます。
このように開花のメカニズムは、気候条件によって支配されているため、
通常年に一度しか、採種のチャンスがないように思えますが、
季節が真逆となる南半球の国々で採種を行うことで、半年ごとに種採りができるのです!
特にタスマニア島は、9月から乾燥期に入り、
種子の品質が決まる重要な時期「開花~収穫・乾燥」を、適した環境下で行えるため、
品質の良い種子の生産が期待できます。
キャベツ圃場
今年のタスマニアの天候は、平年よりやや暖冬気味で、
キャベツのとう立ち・開花の進行具合は、平年よりも10日程早く感じられました。
今のところ、順調に生育しています。
カリフラワー採種圃場
今後も引き続き指導を行い、
皆様に高品質な種子をお届けできるよう、努めて参ります。
ISFブリスベン大会に参加しました!
- 2018-08-21 (火)
- 未分類
先日、オーストラリアのブリスベンで開催されたISF(国際種子連盟)の大会に
弊社社長が参加させていただきました。
ブリスベンは、オーストラリアでは第三の都市と呼ばれています。
現在約230万人の人々が暮らしていて、
ヨーロッパやアジア、オセアニアなど、各地からの移民も多く、
オーストラリアで最も人口増加率が高い都市として知られています。
そんなブリスベンで開催された本大会は、
世界各国から約1300名もの種苗関係者が参加されました。
種苗会社が多いヨーロッパから距離が離れていることもあって、
前回大会(ブダペスト大会)よりも400名程少ない参加人数でしたが、
日本からは、前回大会の42名を上回る56名の種苗関係の方々が参加されています。
ISFの大会は、世界の農業や食料について、
より豊かに改善・発展させていくための国際会議です。
会場では、展示ブースや商談室・テーブル等が設置され、
様々な情報交換や商談が交わされます。
これまで固定種が中心だった中近東やアフリカ、南米などの国々も
最近はF1種の導入が進むなど、今世界の農業の変革が起きています。
また国際化に伴い、日本の野菜もどんどん世界中で栽培されるようになりました。
弊社からも、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、スイカ、メロン、カボチャ、ネギ、等・・・
様々な野菜種子を海外へ提供させていただいております。
より栽培しやすい品種、より美味しい品種、珍しい野菜などが世界中へ広がり、
世界の農業と食が、今後ますます豊かになっていくことを願っています。
千姫ネギが表彰されました。
- 2018-07-19 (木)
- 未分類
昨年11月に京都府農林水産技術センターで開催された
第68回全日本野菜品種審査会(葉ネギ・夏まき秋どり)で
弊社の「千姫」が一等特別賞に選ばれ、
先日、農林水産省食料産業局長様から賞状とトロフィーをいただきました。
↑ 千姫
今後も葉ネギを始め、葉菜、果菜、根菜など様々な品目において
新品種の開発に努めて参ります。
苦味少ない美味しいケール「ジュリアーノ」、新登場!
- 2018-06-05 (火)
- 未分類
近年、高齢者の方だけでなく、若い世代の間でも健康意識が高まっています。
テレビや雑誌で健康に良い食品が紹介されると、
翌日には全国のスーパーで品切れになったりと・・・
そういった光景もよく見られますね。
しかし、体に良い野菜って、苦みが強くて食べにくいから苦手だと、
そう思われていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
そんな方々におすすめしたい、美味しいケール品種をご紹介させていただきます。
こちらは弊社の新商品、カーリーケールの「ジュリアーノ」という品種です。
小さくカールした縮緬状の葉が特徴で、苦味や青臭さがほとんどないので食べやすく、
サラダなど、生食でも美味しく利用できます。
カーリーケールの栽培方法
育苗
ポットやセルトレイでの育苗がおすすめです。
発芽が揃うまで土を乾燥させないように注意し、
発芽が揃った後は、潅水をやや控えめにして根をしっかり伸ばします。
夏まきの場合、播種後25~30日の若苗を定植します。
元肥と畝作り
元肥は1反あたりNPKを成分量でそれぞれ20kg程度施します。
畝幅135cm、株間36~40cmの2条植えが基準です。
根痛みや病気の発生を防ぐために、排水性の良い圃場作りを心がけてください。
追肥
追肥は定植後、半月ごとを目安にNを成分量で3kg程度、3~4回施します。
収穫
株ごと収穫しても良いですが、必要分だけ葉をかき取って収穫することで、
長期間利用することができます。
株が小さいうちに収穫を始めると樹勢が弱くなるため、
十分に株が育ってから収穫を始めてください。
(7月まきの場合定植後60日頃が目安)
アフリカの野菜栽培風景
- 2018-05-08 (火)
- 未分類
こんにちは!
今回は、アフリカのお客様から届いた現地の様子を簡単にご紹介致します。
上の写真、まさしくアフリカ!というイメージですが、
今はアフリカでもセルトレイを使って育苗されています。
ケニアのマサイ族もスマートフォンを使う時代ですので、
野菜の栽培技術もどんどん近代化されています。
また、それと並行して様々な野菜品種が海外から導入され、栽培されています。
わが社では、世界70ヵ国余り、うちアフリカの20ヵ国に向けて
キャベツをはじめとする多種多様な野菜種子を販売しております。
アフリカの国々の大半で、わが社の野菜種子が栽培されて、食卓に笑顔をお届けしています。
これからも、世界の食に貢献出来るよう、新品種の開発と普及に努めて参ります。
キャベツ追肥のやり方!
- 2018-04-26 (木)
- 未分類
こんにちは、FUKASE です!
前回に続いて、弊社研究農場の様子をご紹介致します。
こちらは弊社の人気商品、おかわりキャベツの栽培風景です。
海外で採種したおかわりキャベツの種子の品質を検査しています。
写真は、その追肥の様子です。
畝の間を小型の耕運機で耕し、畝の両端に肥料を施した後、
培土器を使って畝を立て直しています。
追肥のやり方については、様々な方法がありますが、
弊社では、栽培期間が比較的短い、春まき夏どり~夏まき年内どりの品種では、
主に定植後7日~10日後と、さらにその7日~10日後の2回に分けて施用しています。
1回目の追肥は畝の上に施し、三角ホーを使って除草を兼ねた中耕を行います。
この時、肥料や土が株にかからないように注意します。
そして2回目の追肥は、上の写真のように小型の機械を使って畝の両端に施します。
こうすることで、株周りに均等に肥料を施すことができ、
さらに除草と中耕も効率的に行うことができます。
ちなみに、このおかわりキャベツですが、
暑さと病気に強く、しかもとっても美味しいおすすめの品種です!
是非栽培されてみてはいかがでしょうか。
弊社研究農場の交配の様子!
- 2018-04-20 (金)
- 未分類
2月中旬頃から5月初め頃までの間は、アブラナ科野菜の交配時期になります。
弊社では、キャベツ、ハクサイ、コマツナ、チンゲンサイ、ミズナ、
ブロッコリー、カリフラワー、カブ、ダイコンなどなど、
アブラナ科野菜全般の品種開発をやらせていただいておりますが、
それだけに弊社の研究農場は連日交配で大忙しです。
写真はダイコンの交配の様子です。
細かい作業ですが、ピンセットを使って花粉を雌しべの柱頭へ付けています。
4月のハウス内は温度がとても高くて大変ですが、新品種開発に向けて日々戦っています!
イタリア出張!野菜種子は海外でこのように採種されています!
- 2018-04-18 (水)
- 未分類
先日、弊社の社長と農場の技術スタッフが、
採種指導のためイタリアへ行ってきました。
今回は、イタリアの採種地の様子を簡単にご紹介させていただきます。
現在、日本国内で流通している野菜の90%は、海外で採種された種子から生産されたものになるのですが、
弊社では、キャベツやハクサイ、ダイコンなどのアブラナ科野菜をはじめとする多くの野菜種子を
ここイタリアの地で採種しています。
アブラナ科野菜は、地中海沿岸が発祥と言われていて、
イタリアの気候は、そんなアブラナ科野菜の栽培にとても優れているのです。
そして、アブラナ科野菜が花を咲かせる3月末から4月初め頃に、
毎年、採種地イタリアへ足を運んで、現地の様子を見てまわります。
こちらは、キャベツの採種圃場の様子です。
技術スタッフが、親株の生育状態を入念にチェックし、現地の採種農家の方に適切な栽培指導を行なっています。
親株の生育状態や刈り獲り後の処置が、そこから採れる種子の品質に大きく影響するため、
採種指導はとても重要なお仕事なのです。
今年の冬は特に寒かったこともあり、寒さに弱い耐暑性品種の生育状態が心配されましたが、
なんとか順調に生育しているようです!(^^)
今年も皆様に、高品質な種子をお届けできそうで、一安心です!
こちらは、ミズナの採種圃場の様子です。
ミズナの黄色い花が満開で、とても綺麗ですね。
採種は屋外だけでなく、ハウス内でも行なっています。
ハウス内で栽培して、他所の花粉を運んでくる虫の侵入を防ぐことで、交雑を防いでいます。
しかし、油断は禁物!
虫はちょっとした隙間から侵入してくるため、採種農家の方は常に目を光らせています。
以上、採種地イタリアからのレポートでした!
中近東諸国で活躍する弊社のメロン品種達!
- 2018-04-03 (火)
- 未分類
こんにちは、FUKASEです。
4月に入り暖かくて過ごしやすい季節がやってきました。
今回は中近東諸国で栽培されている弊社のメロン品種をご紹介致します。
こちらは、日本でも大好評をいただいております、ホームランスターメロンの栽培風景です。
ホームランスターは海外でも人気が高く、広く栽培されています。
写真は2月1日に播種されたもので、順調に生育しています。
収穫まで、あと一歩ですね!
収穫期には上の写真のような姿になります。
果形はやや甲高の球形で果皮は乳白色、果肉は白色で
糖度16度前後と高く、極上の甘みと香り、食感が特徴の品種です。
ホームランスターの他には
緑肉の極早生ノーネットメロン、サンキューメロンや
赤肉のアカプルコメロンなど、
食味と品質にこだわった弊社のメロン品種が、様々な地域で活躍しています!
左:サンキュー、右:アカプルコ
ちなみに、今の時期の露地栽培で特におすすめの品種がこちら、
おてがるロジたんメロンです。
おてがるロジたんの最大の特徴は、
雨除けなし放任栽培でも、果重1.5kg、糖度16度前後の
甘くて美味しい本格的なメロンが収穫できることです!
また、つる割れ病に抵抗性で栽培しやすく、
家庭菜園の方や、初めてメロンを栽培される方にもおすすめの品種です。
ぜひ、お試しください。
弊社のメロン品種の詳細はこちら
漬物やサラダにおすすめ!柔かくて甘い、旨味たっぷりのカブ品種をご紹介!
- 2018-03-17 (土)
- オススメ品種
漬物は、古くから日本人に愛されてきた伝統的な食品です。
キュウリ、ナス、ハクサイ、カブ、ダイコンなどを始め、
それぞれの地域で栽培されている固有の伝統野菜など、
様々な野菜が漬物として加工され、個々の食卓を彩っています。
弊社では、国内外に向けて多種多様な野菜品種を開発させていただいていますが、
肉質と味にこだわった弊社のカブ品種は、
漬物の消費量全国1位を誇る京都府でも、多く利用していただいています。
今回は、そんな弊社おすすめのカブ品種をご紹介させていただきます。
耐病しらたま
「耐病しらたま」は、四季まきできる極早生の耐病性白蕪品種です。
生育旺盛で播種後35日程度で小蕪収穫、40-45日で中蕪収穫ができます。
耐病性、特に軟腐病に強く、栽培容易です。
根部の肌は純白で、尻つまり良く、根型の乱れも少なく、安定して収穫できる品種です。
あかくら
「あかくら」は、根部表皮の鮮やかな赤色と茎葉の緑色のコントラストが美しい赤蕪品種です。
播種後45日程度で中蕪収穫、60日で大蕪収穫できます。
根の内部は純白ですが、中心部にわずかに紅色が入る場合があります。
CRあじ紅
「CRあじ紅」は、根こぶ病と白サビ病に強い、食味極上の赤蕪品種です。
播種後50~55日程度で中蕪収穫、さらに日を置くことで中大蕪として収穫できます。
根部外皮は赤く、内部は白地に少し紅色が入り、茎にも少し紅色が入ります。
赤茎あかくら2号
「赤茎あかくら2号」は、根部も葉軸も鮮紅色に染まる豊扁円球の美しい赤蕪品種です。
根の内部は純白で、中心に紅色が入ります。
最近は食の多様化が進み、特に若い世代では漬物はあまり食べられなくなりましたが、
そんな方々にも、日本の伝統の味、漬物の美味しさを知っていただき、
弊社としても、日本の食文化を守っていく力沿えができればと願っています。
ちなみに FUKASE はぎりぎり20代ですが、漬物好きです!
漬物があれば、ご飯何杯でもいけます!(^^)